大河ドラマ「いだてん」第22話、女子スポーツ界にアイドル降臨

いだてん22話「ヴィーナスの誕生」が放送されましたので、いつものように簡単なレビューを。

今回はオープニングで古今亭志ん朝（美濃部孝蔵）の結婚話しがありました。
史実かどうかは分かりませんが（笑）。

そして本編では熱い金栗先生が大暴れしてくれました。
では、いつものように簡単にあらすじの紹介をします。

第22話のストーリー

完全にスポーツに目覚めた東京府立第二高等女学校（現：都立竹早）の村田富江、梶原（梶原は下の名前が設定されていません…）ら。

特にこの2人はテニスでその能力が開花。
大正時代にアイドル的存在に駆け上がっていきます。

しかし、村田富江は架空の人物。
実際には村田富江は存在していませんが、田村富美子と梶川久子が同じくアイドル的存在のテニスプレーヤーとして活躍した史実があるので、これがモデルになっていると思われます。

一応この2人は竹早でなく、お茶の水出身だそうです。
一部ブログでは村田と同じ竹早と紹介されていますが東京女子高等師範学校（現：お茶の水女子大）と、東京府立第二高等女学校が名前が似ているので、間違えておられるのでは…（汗）

ただし、田村富美子と金栗四三に交流があったのは事実のようで、金栗は竹早の生徒たちを連れてお茶の水でスポーツの試合を行った模様。

そして、お茶の水の岸という講師と、金栗が親交があったため、以降、次は竹早にて交流戦を行うなどの関係があったようです。

ドラマでは村田と梶原が2人で播磨屋のミシンを借りて、手作りしたユニフォーム。
実際もあんな感じのデザインだったようですね。

そしてその2人にテニスで大きな壁として立ちはだかる選手が現れます。
それが後のアムステルダムオリンピック（1928年）で800メートル走で銀メダルを獲得する人見絹枝です。

人見がテニスで田村富美子と試合をしたのかは分かりませんが、岡山県高等女学校（現：県立岡山操山高校）でテニスをしていたそうなので、対戦した可能性はあるかもしれませんね。

卒業後に上京。
二階堂トクヨの二階堂体操塾（現：日本女子体育大）に入学、陸上選手として素質を開花させていきます。

さて、村田富江に話を戻しますが、ドラマの中で陸上大会に出場。
全種目で優勝する偉業を達成するも、靴下を脱ぎ「生足」を晒したことが大きな問題に。

新聞沙汰にまでなるとは、当時の時代背景と現在の感覚に大きな差があったことが分かります。

これも実話だそうで、田村富美子は1922（大正11）年、全日本女子選手権大会が陸軍戸山学校（現：戸山公園）にて開催され、その大会で50メートル走、100メートル走、300メートルメドレーリレー、400メートルリレーに出場。
全種目で優勝しています。

しかし、この靴下を脱いだことが原因で、金栗は学校を辞める流れに。
そして、それを拒むべき村田や梶原が教室にたてこもり抗議。

どうなるの？
というところで今回の放送は終わりになりましたが、とても熱く目頭が熱くなるシーンあり、また笑いのあるシーンありと、いよいよクドカンワールドも全開かなといったところ。

次回の放送が楽しみです。

視聴率は6.7%でした。

残念ながら、いだてん自身がつくった大河ワースト記録を更新・・・

裏番組でサッカーの日本代表戦などがあったため、また次回は多少数字は戻ると思いますが・・・

視聴率はずっとこの調子ですが、いよいよ金栗四三が主人公の第1部も終わり。
阿部サダヲさん演じる田畑政治が主人公の第2部へと物語は舵をきります。

キリもいいので、またここから話が盛り返せればいいのですが。