いだてん第2部の主人公・田畑政治って誰???どんな人???
「いだてん」はいよいよ6月30日放送回から第2部へ。
今作は1部と2部で主役を切り替える試みがされており、これまでの日本マラソン界のパイオニアだった金栗四三(中村勘九郎さん演)から、1964年の東京オリンピック招致に尽力した田畑政治(阿部サダヲさん演)にバトンタッチ。
ということで、今回は直前ですが田畑政治(まさはる)さんとは誰かを調べてみたいと思います。
静岡県浜松市生まれ
まず生まれですが、静岡の浜松生まれ。
1898(明治31)年のことです。
時代背景は、西郷隆盛が立ち、日本最後の内戦となった西南戦争が1877年。
約20年後の社会ですね。
ちなみに第1部の主人公、金栗四三は1891年生まれ。
関東の方はお馴染みの、京浜電鉄が開業した年でもあるそうです。
今の浜松市中区成子町とされ、場所は今の浜松市で1番賑やかな、浜松駅周辺の繁華街から徒歩で少し西側のあたり。
ほぼ浜松の中心部ですね。
東大から朝日新聞へ
旧制の浜松中学(現:浜松北高)から東大へ進み1924年に朝日新聞へ入社。
関東大震災の翌年で、パリオリンピックの開催された年です。
ちなみにこのパリオリンピックに金栗四三は3度目の出場を果たし、そしてこの大会で競技者としてはオリンピックか身を引きます。
田畑政治ですが、第1部でもすでに何度か登場していますね。
美濃部孝蔵絡みで少年時代(山時聡真さん演)に、青年時代(原勇弥さん演)が描かれていました。
ちなみに原勇弥さんは平清盛にも出演されていて、これが2度目の大河ドラマ出演でした。
この青年時代から、地元浜名湖の水泳集団に関わる姿が描かれていましたが、1916年。
18歳頃ですね、浜名湖遊泳協会の設立に関わっていたそうです。
ベルリンオリンピックが第一次世界大戦のために中止になった年です。
田畑は競技者としては特に名前が挙がりませんが、水泳に無名の若い頃から深く関わってた人物だったようです。
日本水泳界の父へ
東大を出て、朝日新聞へ入社した1924年。
26歳頃ですが、大日本水上競技連盟の設立に関わり、自身も理事に就任しています。
1932年のロサンゼルスオリンピックでは水泳の総監督を務め、金メダル5、銀メダル5、銅メダル2と素晴らしい日本の躍進に寄与しています。
ちなみに、いだてんに先日亡くなられた萩原健一さんが出演されていることが話題になりましたが、その役は高橋是清。
彼は江戸時代末期に江戸で生まれ、このいだてんの時代は政治家。
関東大震災の直前には第1次高橋内閣が誕生しています。
また先のロサンゼルスオリンピック当時は、岡田内閣の下で大蔵大臣を務めていましたが、1936(昭和11)年に二・二六事件で暗殺されました。
田畑の輝かしくスタートしたはずの前半生ですが、時代はいよいよ第2次世界大戦へ、そして日本という国も大きな転換期を迎える激動期でした。
1964年東京オリンピック招致へ
実は1940年に幻の東京オリンピックが決まっていました。
嘉納治五郎(役所広司さん演)が大きく関与し、ほぼ晩年(1938年77歳で没)になる1936年に招致に成功していました。
しかし、嘉納が亡くなった2年後、オリンピックは支那事変(日中戦争)の勃発などで、嘉納にとっては無念だったでしょうが、ベルリンの無念またも…と日本はオリンピックを返上しています(代替え地で開催予定も結局中止)。
嘉納や金栗も関わった幻の東京オリンピックから20年ほどたった1954年。
1960年のオリンピックに立候補するも、この時はローマに選挙で敗れます。
しかし再度続く1964年のオリンピックに立候補。
この時はアメリカのデトロイト、オーストリアのウィーン、ベルギーのブリュッセルに選挙で勝ち悲願のオリンピック招致に成功。
ご存知の通り、このオリンピックは成功を収めることができました。
田畑はこの時、JOCの中心人物として活躍。
東洋の魔女と呼ばれる女子バレーボールを正式種目にいれることにも尽力したそうです。
しかし田畑は、オリンピック直前の1962年のアジア大会(インドネシア開催)で政治問題が勃発。
田畑は日本は参加すべきか否かの矢面に立つことになり、結果的にオリンピック直前にこの責任を取ってJOC会長を辞任しています。
今作は人物史そのものでなく、当時の時代背景を描く性格が強いので、田畑の人生を最後まで描くことはないと思いますが、1984年に85歳で生涯を閉じています。
ちなみに金栗四三はその2年前に93歳で没。
嘉納治五郎もそうですが、エネルギッシュに激動の時代を駆け抜けた人々。
本当に元気な人達だったことが分かりますね。
金栗四三も田畑政治も今のアラフォー世代は小学生の頃、まだ存命中だったんですね。
田畑政治を演じる阿部サダヲ
少年期、青年期を経て大人の田畑政治は阿部サダヲさんが演じます。
宮藤官九郎さんと同じ劇団「大人計画」に所属する千葉県生まれ、現在49歳の役者です。
2017年の「おんな城主 直虎」で徳川家康を演じて以来、大河ドラマはこれが4回目の出演。
舞台役者なので、多くの舞台に出演されており大人計画だけでなく、今回は宮藤官九郎さんが関わる劇団系の方の出演が目立ちますが、阿部サダヲさんもよく、宮藤官九郎さんが脚本で関わる劇団☆新感線の作品などにも出演されています。
コメディな役から、シリアスな役までなんでもこなされる方ですから、第1部に負けず劣らず見せ場たっぷりで田畑政治を演じられると思います。
楽しみですね。
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