大河ドラマ「いだてん」第9話終えて
NHK大河ドラマ「いだてん」第9話が放送されました。
まず、インターネットニュースで目下話題の視聴率ですが、前回が9.3%から9.7%と微増でした。
4週連続で一桁台となってしまいましたが、3週続けて下降していたので、とりあえずその傾向が一旦止まったのは良かったです。
次の第10週でどういった数字の動きになるかは注目ですが、これがどうやら最低ラインでありそう。
底が見えているなら、あとは上昇あるのみです。
「いだてん」視聴率推移表
放送回 | タイトル | 視聴率 |
---|---|---|
第9話 | さらばシベリア鉄道 | 9.7% |
第8話 | 敵は幾万 | 9.3% |
第7話 | おかしな二人 | 9.5% |
第6話 | お江戸日本橋 | 9.9% |
第5話 | 雨ニモマケズ | 10.2% |
第4話 | 小便小僧 | 11.6% |
第3話 | 冒険世界 | 13.2% |
第2話 | 坊っちゃん | 12.0% |
第1話 | 夜明け前 | 15.5% |
第9話のあらすじ
第9話はストックホルムオリンピック(1912年)に向けて、日本初のオリンピック選手である、物語の主役・金栗四三と、短距離ランナーの三島弥彦、そして日本選手団の監督と、その妻である大森兵蔵と大森安仁子が敦賀からいよいよ日本を旅立ち、シベリア鉄道でストックホルムに入るまでを描いていました。
いつもの大河ドラマっぽい歴史的大事件も途中触れられ、前作「西郷どん」でも登場していた伊藤博文が満州のハルビンで暗殺されました(オリンピック前の1909年の出来事)。
話題になったのは、その伊藤博文役ですが、西郷どんと同じく浜野 謙太さんが演じられました(今回は銃で撃たれただけの”チョイ役”ですが)。
歴史年表の大きな軸を時々、グサッと出して頂けると、観ている「今」がどれほどの話なのか分かりやすいですね。
前作「西郷どん」では最終回、西郷隆盛が新しい世の中を迎えるために、自身が犠牲になり、士族最後の戦いを行うんだと決意表明しましたが、その決意を知ってか知らずか生まれた、当時の新しい時代の若者が、西郷の生きた時代では考えられなかったスポーツ競技で世界に羽ばたいていくのは、続けてみると感慨深いものがありますね。
きっと西郷が望んだ時代でしょう。
さて、脱線はここまでとして本題に戻りますが、物語はシベリア鉄道内で、外国人とも接していく中、四三が逞しくなったように感じました。
オリンピックスタジアムに入った際は、ここに日の丸を掲げたいなどと、国を背負って立つ覚悟が出来たことも示していましたね。
同伴者でもある三島とも、友情とは違うかもしれませんが、随分と打ち解け、シベリア鉄道最後の夜は食堂車で2人でワインを飲み、語らうシーンも。
しかし、大森監督はすでに肺を患い、初の日本選手団は機能せず、このままどうなってしまうのか?
いよいよ第10話で、世界と四三、三島が激突していくシーンになっていくはずです。
ちなみに史実では、大森はすでに肺結核で、オリンピックの後、帰国途中でアメリカで38歳の若さでしたが生涯を終えています。
第10話のあらすじ
タイトルは重圧。
予告編から察するに、体格も運動神経も欧米人に比べ劣る日本人が、海外選手にバカにされ、決して歓迎されていると言えない劣悪な環境下で、タイトル通りプレッシャーに押しつぶされそうになりながら、四三、三島の二人がもがきながら、スタートラインに立つ姿が恐らく描かれるのではないでしょうか。
2人のオリンピックでの成績は、すでに皆さん調べていらっしゃると思いますが、惨敗でした。
しかし、ただ惨敗だっただけでなく、それが恐らく1964年の東京オリンピックにも繋がっていくのでしょうし、さらには来年の2020年東京オリンピックにどのように絡めていくのか。
きっと最後まで見て行く中で、重要な伏線が張られるのではないかと思います。
第9話を見逃された方
今作は時代劇でないことから、旧来のファンが敬遠していることは数字が語っていますが、同時に新しい大河視聴者を呼んでいるのも事実。
第9話を見逃された方。
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