懐かしの音楽ジャンル名「ニューミュージック」
- 2019.03.27
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- お気に入りソング紹介, ニューミュージック
平成生まれの方は、もう聞いたこともないのでは?
と思う「ニューミュージック」。
ニューミュージックは、1970年代から1980年代にかけて流行した、日本のポピュラー音楽のジャンルの一つ。作曲面ではフォークソングにロックなどの要素を加え、作詞面ではそれまでのフォークソングの特徴であった政治性や生活感を排した、新しい音楽であった。
ウィキペディアでは上記のように説明されてますが、こういうのは概念で、様々な意見がありますから私の感じた「ニューミュージック」について今回はお話しします。
J-POPなんてジャンルはまだなかった
J-POPは、日本で制作されたポピュラー音楽を指す言葉であり、1989年頃にその語と概念が誕生した後、1993年頃から青年が歌唱する曲のジャンルの一つとして広く認識されるようになった。
ウィキペディアのJ-POPの定義をご紹介しましたが、ニューミュージックとJ-POPは重なってますね。
平成生まれの方は「ニューミュージックってどんな音楽性?」って思いますよね?
ではJ-POPという言葉が誕生する直前。
1985年から1988年の頃のヒットソングや、デビューしたアーティストをご紹介します。
今ももちろん現役。
そして時代を超えカバーされたり、多くのアーティストに影響を与えた、偉大なアーティストがズラリと並んでいます。
みんな大好きだったユーミン
ユーミンこと松任谷由実。
みんな大好きでした。
いつもオリコンヒットチャートの上位常連者でしたね。
一部の栄光の実績を、同じくウィキペディアから拝借。
- アーティスト総売上(歴代7位の3,987万枚)
- アルバム総売上(歴代2位、女性1位の3,130万枚)
- アルバム1位獲得数(歴代2位、ソロ1位の24作)
- アルバム1位連続獲得年数(歴代1位の18年)
「歌姫」と形容される女性アーティストは多いですが、その一言で片付けていいのか悩むほど、日本のポップス発展に大きな貢献をされた偉大なアーティストも、当時は「ニューミュージック」の枠に収まっていたわけですね。
女性のソロシンガーと言えば、中島みゆきも忘れちゃいけない存在。
他にサザンオールスターズや、米米CLUB。
今もソロで活躍されている小田和正が所属したバンド、オフコースなどは「ニューミュージック」の代表格です。
最近は音楽バラエティ番組のイメージが強くなってしまいましたが、THE ALFEEなんかもあの頃の「ニューミュージック」界のトップアーティストでした。
時はバンドブームだった
私が小学校高学年、中学生の頃、日本の音楽シーンを席巻したのが「バンドブーム」。
BOØWYや、レベッカ、BARBEE BOYSなどがこの世代にとっての「第一次バンドブーム」。
※広義にはその少し前、サザンオールスターズや、忌野清志郎のRCサクセションなどを第一次と言うそうですが、私たちは確かにBOØWY等を第一次と呼んでいました。
そして同時期にデビューしてきたのが、X JAPAN(1989年デビュー)。
1989年にリリースされた「紅」は中学生だった私に衝撃を与えてくれたことを、今も鮮明に覚えています。
またその時期にデビューし、今の音楽にも大きな影響を与えているバンドがあります。
すでにBOØWYなんかはスターダムにのし上がってましたから、新人扱いで「第二次バンドブーム」なんて当時の音楽雑誌なんかは書いてました。
それが奥田民生らのユニコーンや、JUN SKY WALKER(S)。
この系列は後に、Mr.Childrenなどが系譜として継いでいったと思います。
あと、いわゆるメタルの流れを汲んでいくビジュアル系、ポップなサウンドで構成されていったミスチル系。
もう一つ。
パンク系やオルタナティブ系のカリスマ的存在だったTHE BLUE HEARTSも、この時期にデビューしています。
BOØWYやX JAPAN、THE BLUE HEARTS、日本のロック界に今も多くの影響を与える、カリスマ的バンドも当時は「ニューミュージック」と扱われていました。
Mr.Childrenの登場
J-POPという言葉が出来たのは1989年とありますが、当時のCDショップは、邦楽は演歌かニューミュージック。
ロックやポップスというジャンルは洋楽にしかない店が多かったです。
当時の私の地元、京都で言えばJEUGIAや、タワーレコード、ヴァージン等もそういった括りだったように覚えています。
そんな時代背景を押さえつつ、Mr.Childrenがミニアルバム「EVERYTHING」をリリースしたのは1993年。
京阪神をメインに流れるFM802の、ヘビーローテションで同アルバムから「君がいた夏」がずっと流れていたことを覚えています。
ミスチルはまさにニューミュージックから、J-POPへとジャンル表記が大きく変わる分岐点の頃に、デビューを果たしていました。
ニューミュージックとは何だったのか
私が小学生の頃、テレビの音楽番組と言えば、演歌かアイドルでした。
もちろんロックやポップスもあったんですが、それがお茶の間に登場する時代ではなかったように思います。
そういった時代だったから演歌でも、アイドルソングでもない、まさに文字通り「新しい音楽」として「ニューミュージック」の名称が生まれ、用いられたのだと思います。
ロックもポップスも、フォークもヒップホップも全て一括りに。
今にしてみると懐かしいですね。
どこかのCD屋さんにないものですかね・・・「ニューミュージックコーナー」。
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